社長の『社外戦略担当役員(CSO)』の役割を

新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。

冒頭の図は

「キャッシュフロー経営」を導入されている

中小企業の会社の社長が経営目標を描いたり、

業績を社員と確認、改善する時に使う

「お金のブロックパズル」です。

数字が大きく、複雑な経営指標の上場企業でも
お金のブロックパズルを使えば、簡単にポイント
は読み解けます。

ガスト、バーミヤン、ジョナサン、から好し等の
ファミレスブランドを全国展開する、
すかいらーくホールディングスの業績の記事が
日経電子版に出ました。

————————–
すかいらーく、営業黒字

1~6月25億円、営業時間を延長
2023/8/8付日本経済新聞 朝刊

すかいらーくホールディングスの2023年1~
6月期の連結営業損益が25億円前後の黒字
(前年同期は24億円の赤字)になったことが
分かった。

1~6月期として2期ぶりに黒字転換した。
新型コロナウイルス下で夜間の客足が減り、
繰り上げていた閉店時間を再び延ばした。

食材の仕入れ共通化などコスト削減策も寄与した。

売上高にあたる売上収益は前年同期比2割程度
増え1700億円前後となったもようだ…

【続きは日経電子版】

https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGKKZO73427200X00C23A8DTC000&scode=3197&ba=1

すかいらーくホールディングスの決算書

日経では、直近の1~6月期が前年同期比赤字
から、黒字転換と書かれています。

23年3月に公開した有価証券報告書でも、
決算期である22年1~12月は赤字でした。

すかいらーくホールディングスの業績推移を
お金のブロックパズルで読み解きます。

 

 

(株)すかいらーくホールディングスの概況

(2023年3月31日 有価証券報告書より)

 

———————-
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度の我が国経済は、3月22日の
まん延防止等重点措置解除以降、少しずつ回復の
兆しが見えてきました。

しかし、新型コロナウイルス感染症第7波及び
第8波により感染者数が増加し消費者が自主的な
外出を控えたことなどによる景気回復の遅さに
加え想定以上の円安の進行、ロシア・ウクライナ
情勢の長期化による地政学上のリスクなどの影響
で原材料費・物流費・光熱費の高騰が顕著となり
厳しい経営環境が続いております。

———————-

(株)すかいらーくホールディングスの
お金のブロックパズル

すかいらーくグループと言えば全国にファミレス
ブランドを持つ上場企業で、私も週1位で外出時
にガスト、ジョナサン、夢庵などにランチ&仕事
目的で行きます。

なにせ、各テーブルに電源2個とwifiが使え
ますのでクライアント先に行く前に資料やメール
チェックが出来ますから、愛着を持っています。

ですから業績は、飲食業と言う事でコロナの影響
をちょっと気にしていました。

今回、最新の有価証券報告書から主要な数字のみ
抜き出し、キャッシュフロー健康診断シート
読み解きます。

では業績を3期分のお金のブロックパズルに
反映したのでポイントを見ていきましょう!

 

 

 

・売上高

コロナ禍~ポストコロナ期に7%の伸び、
コロナ+円安ウクライナ侵攻期に2%の伸びです

コロナ禍は、コロナ前よりガクンと
減ったのでしょう。

ポストコロナ下で増収なのは、宅配サービスの
拡充と値上げだと思います。

有価証券報告書を読み込めば、書いてあると
思いますが、160ページ以上ありますので、
私が週一通っている経験値です。

特にこの頃、ガストの日替りランチが値上げ
されたと記憶してます。

コロナ前、コロナ禍下は、500円位でしたが、
値上りしており、ドリンクバーを付けると
1,000円位になります。

ただ、以前のランチより上品な感じで、質も
上がっている様に感じます。

・粗利率と営業利益

通常、飲食業は60~70%が平均なので、
よく管理されていると思います。

迷惑なコロナは急に蔓延したので、コロナ禍下
では、売上が下がり、変動費、固定費に手が
打てなかったのでしょう。

230億円の大きな営業損失になりました。

ポストコロナ下では、増収で変動費が下がって
います。

当然粗利も稼げて、率も上がっています。

その中で、固定費も下がっていますので、
粗利>固定費=営業利益となりました。

これは、たまたまではありません。
コロナ禍を教訓に、早急に「経営改善計画」を
立てたからだと思います。

図の全ての項目を見直し、対策を打つ事で
見事、営業利益を確保しています。

これは、極めて「正しい経営能力」です。

ただ、直近では増収なるものの、またまた急に
起こったウクライナ侵攻や円安と言う経済変化。

これでは、変動費も固定費も上がってしまいます

 

・キャッシュフローと自己資本比率

キャッシュフローは直近期で減らしておりますが
自己資本比率は年々パーセンテージを
上げています。

キャッシュフローは営業、財務、投資活動の結果
です。

また、自己資本比率は直近で営業損失なのに
向上しているのは、先に述べた「経営改善計画」
を意図的にオペレーションしているからです。

お見事だと思います。

・経営改善

上段の日経の記事

新型コロナウイルス下で夜間の客足が減り、
繰り上げていた閉店時間を再び延ばした。食材の
仕入れ共通化などコスト削減策も寄与した。

つまり、時間延長して『客数』を増やし、変動費
も抑えているわけですね。

こちらも、2023年の「経営改善計画」で実行
されているはずです。

ただ、2022年の決算である有価証券報告書は
3月31日に公開されています。

経営改善策は、年初から実行されているように
取れます。

これは、「経営改善計画」の進捗を毎月経営陣
や幹部で共有し、2022年の決算予想を先取り
して、先に対策をたてて手を打っているのです。

これは「管理会計」で、お金のブロックパズル
の経営数字を月次で見ているのです。

正式な経営数字が固まる「税務会計」では
経営判断には遅いんです。

私がクライアント先に導入している
キャッシュフロー経営導入支援」も仕組みは
同じです。

と言う事は、キャッシュフロー経営を導入すれば
大企業と同等の経営判断や改善が出来る事に
なります。

如何でしたでしょうか?

 

数字が大きく、複雑な経営指標の上場企業でも
お金のブロックパズルを使えば、簡単にポイント
は読み解けます。

おまけ

バブル期にすかいらーくグループが展開していた
アメリカン・カジュアルレストラン
『イエスタデー』って知ってます?

私は、若かりし日によく行きました。

当時のガールフレンドと食事すると1万円位
掛かったと思います。

店員も黒服みたいな感じで、正に「バブリー」

イエスタデーのyoutubeが見つかったので、
知らない方も知っている方も見てくださいね。

最後に、すかいらーくホールディングスさん、
値上げブームなので、「シン・イエスタデー」を
再度展開しませんか?

お願いしま~す。

https://www.youtube.com/watch?v=QXGx_5fLKmI

 

■今日の質問

あなたは過去の業績推移を見える化してますか?
見える化した事から改善の立案をしてますか?

お読み頂きありがとうございました。

 

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。