社長の『社外戦略担当役員(CSO)』の役割を

新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。

冒頭の図は

「キャッシュフロー経営」を導入されている

中小企業の会社の社長が経営目標を描いたり、

業績を社員と確認、改善する時に使う

「お金のブロックパズル」です。

数字が大きく、複雑な経営指標の上場企業でも
お金のブロックパズルを使えば、簡単にポイント
は読み解けます。

日経電子版

モスバーガーで全国店舗展開する
(株)モスフードサービスの直近の業績が日経
電子版に出ました。

何やら日経では、華々しい記事ですが、
最近公開した23年3月期の有価証券報告書では
そうでは無いらしいです。

(株)モスフードサービスの企業戦略を
お金のブロックパズルで読み解きます。

———————————-
『モスフードの営業益4倍に!値上げや効率化で』

2023/8/2 2:00日本経済新聞 電子版

モスフードサービスの2023年4〜6月期の
連結営業利益が10億円前後と前年同期の約4倍
になったことが分かった。

17年同期以来、6年ぶりの高水準となった。
3月に全国の「モスバーガー」(一部店舗除く)
で約7割の商品を10〜50円値上げした。

新型コロナウイルスの「5類」移行で店内飲食の
客数も増加した。

https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGXZQOUC265M40W3A720C2000000&scode=8153&ba=1

———————————–

(株)モスフードサービスの概況

(2023年6月29日 有価証券報告書より)

———————-
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況

当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイ
ルス感染症に対する規制緩和や世界経済の回復な
どにより、景気は持ち直しの動きが見られたもの
の、急速な円安による調達費用の上昇や物流費の
高騰、ウクライナ情勢の長期化等に伴う世界的な
原材料価格やエネルギー価格の高騰等、依然とし
て先行き不透明な状況が続いております。

このような環境の中、当社グループでは、202
2年4月より開始した中期経営計画(2022-
2024)に基づき、基幹事業である国内モスバ
ーガー事業において積極的な投資を行い収益力の
向上を目指して取り組んだほか、海外事業では、
成長市場で着実に事業拡大するため、資源配分の
最適化に取り組んでおります。また、ESGの観
点から当社グループのマテリアリティ(重要課題
を、①食と健康、②店舗と地域コミュニティ、
③人材育成と支援、④地球環境の4つに定め、
事業活動を通じて社会に向けた価値創造に
取り組んでおります。

このような取り組みの結果、売上高は増収と
なりました。

一方で想定を超える仕入れ価格の高騰が2022
年7月の価格改定以降も続いたほか、人件費、販
売促進費、支払手数料などの経費の増加、海外事
業におけるコロナ禍からの回復の遅れもあり、
営業利益は減益となりました。

(中略)

なお、当社は2023年3月24日に商品、
サービスの品質を維持するため価格改定を
実施しております。

———————-

(株)モスフードサービスの業績推移

モスバーガーと言えば、外資のそれとは違い
比較的値段は高いけど、手作り感で美味しい
イメージがありますね。

今は食べなくなりましたが、若い頃は残業時間に
近くのモスで買って頂いたものです。

日経の記事は、今年4-6月の四半期の話ですが
有価証券報告書を3期分遡ると、その話に繋がり
ました。

キャッシュフロー健康診断シートでポイントを
見ていきましょう!

・売上高

コロナ禍~ポストコロナ期~コロナ+ウクライナ
侵攻期に8~9%程度の伸びです。

居酒屋と違い、アルコール無し、客が長居しない
元々テイクアウトをしているからか飲食店の中
では、比較的ダメージが無かったかもしれません

・粗利率

通常、飲食業は60~70%が平均なので、
低すぎだと思います。

以前のブログで、近接業種の牛丼の吉野家を
取り上げた時も、同社は60%台でした。

これは、次の労働分配率にも関わりますが、
税務会計特有の製造・建設業と同様に
直接作業人員を図で言う変動費に組入れている
可能性があります。
(有価証券報告書では売上原価)

管理会計である変動費は、あくまで材料費
や仕入のみです。

・労働分配率

上記の粗利率で言及しましたが、低すぎます。

図で言う変動費に一部の賃金が挿入されていて
図の人件費は、役員と営業部門や事務スタッフ
のみと考えられます。

有価証券報告書では、そこまで読取れないので
あくまで推測ですが、吉野家ホールディングスの
事例だと、モスフードサービスは概ね
粗利率60~70%台、労働分配率30~40%
と推測します。

・営業利益

コロナ禍からポストコロナでは増収増益ですが、
直近期のコロナ+ウクライナ侵攻期は増収減益
となっています。

ここが、上段の「経営成績等の概況」に記述ある

急速な円安による調達費用の上昇や物流費の
高騰、ウクライナ情勢の長期化等に伴う世界的な
原材料価格やエネルギー価格の高騰・・

で、増収となったが、想定外の変動費と経費が
上振れした事だと読取れます。

・キャッシュフロー

安定的にキャッシュを残しているのが分かります。

・自己資本比率

自己資本比率は、60%越えで盤石な財務基盤と
言えます。

通常30%越えで合格、50%以上で良、
70%越えると優良となります。

ただ、コロナ+ウクライナ侵攻期に減収となり
純資産が前期比で減少したので下記記述が
記載してあります。

—–有価証券報告書より——–

(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計
年度に比べ4億85百万円減少し、
480億91百万円となりました。

自己資本比率は前連結会計年度末69.4%から
当連結会計年度末は64.3%と5.1%減少
しております。
—————————-

・経営改善

と言う事で直近は、モスフードサービスに残念な
結果に終わりました。

そこで、上段の概況の最後に記述が有るように

なお、当社は2023年3月24日に商品、
サービスの品質を維持するため価格改定を
実施しております。

とあります。

つまり、値上げをしたのですね。

モスフードサービスの決算期は3月です。
有価証券報告書は6月29日に公開しています。

(1ヶ月前位には、前段階として決算短信が公開
されています)

ただ、上記では3月24日の段階で値上げを告知
しています。

と言う事は、正式な決算を待たずに経営判断して
いる事になります。

これは、私がクライアント先に経営支援している
「キャッシュフロー経営」と同等な管理会計をして
いるから、早期に判断が出来ると言う事です。

 

決算書が出来上がる頃、判断していたら日経の
記事は、7-9月にズレ込んでいた
かもしれません。

管理会計=キャッシュフロー経営=スピード経営
となり、会社に正しい判断と利益をもたらす実例
です。

 

以上,(株)モスフードサービスの業績推移の業績を
キャッシュフロー健康診断シートに落として
分析しました。

私は新規クライアント先に先ずこの作業を社長と
行い、現状の課題点と原因をあぶり出します。

原因が明確になれば、今後の対策は簡単に
見いだせます。

大企業でも中小企業でも、同じです。

■今日の質問

あなたは過去の業績推移を見える化してますか?
見える化した事から対策の立案をしてますか?

お読み頂きありがとうございました。

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。