会社経営継続のため資金が必要になった時

あなたならどうしますか?

 

中小企業の若い2代目社長が初めて銀行融資を受けるまでの

道のりをストーリー仕立てで毎週月・水・金曜日に公開します。

 

プロローグ

精密金属加工会社を経営する2代目社長 三上隆(45歳)が

経験する初めて銀行から融資を引き出す架空の話です

 

三上は3年前、先代の社長である父親の急死を機に

社長として会社を引き継ぎました。

 

大手自動車部品メーカーに技術者として20年在籍後

社長として経営の舵取りを行ってきました。

 

技術者としては優秀な三上も経営については

特別な知識は持っておらず、右も左も分からず

3年間必至に社長業をこなして来ました。

唯一の頼りは、先代と30年以上会社を共にして来た

古株社員1人と中堅2人、入社5年目1人の従業員計4人です。

 

三上は会社の業績を表す決算書を読み解けず、

業績管理は税理士と経理の奥さんに任せっきりでした。

 

今まではそれでも周囲のバックアップで何とか

切り抜けて来ましたが、大きな事態が起こり

意志決定を迫られる事に…

 

千載一遇のチャンスに決断を迫られる

 

元請けのA社担当から、自動車用次期型燃料電池に使用する

金属パーツの引き合いを設計図と共に受けました。

 

会社に戻り、従業員と共に検討を重ねた結果、

技術的には作れるが、今の保有生産設備では

精度が出ず、新たに機械の設備投資が必要です。

 

設備メーカーに問い合わせると、概算で3,000万円。

 

当然、三上の会社にはキャッシュで支払う余裕はありません。

 

仮にこの金属パーツが作れればA社から月産20万個の注文は確実で、

且つ将来他の車に横展開されれば更に増産となります。

 

厳しい精度を要求されるため単価も高く決まる目論見で

粗利率も45%と三上の会社では一番高い部品となりそうです。

 

経理の奥さんに相談した所、

 

銀行融資を受けて投資するのが現実的

 

との結論になりました。

 

決断するのは社長の三上です。

 

ですが三上は自分が社長になってから

銀行で融資交渉をした事がありません。

 

取引しているのは地元のB信用金庫のみです。

 

月に1度、その信用金庫から担当が訪れて来ますが、

普段は経理の奥さんが対応しているため、

まともに話をした事がありません。

 

さぁ この状況で三上は銀行融資を成功出来るでしょうか?

 

次回をお楽しみに!!

 

○今日の問い

 

あなたは多額の融資が必要になった時誰に相談しますか?

 

今回もお読み頂きありがとうございます。

 

○ご意見、ご質問受け付けています。

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。