会社経営継続のために多額の資金が

必要になった時あなたならどうしますか?

 

中小企業の若い2代目社長が

初めて銀行融資を受けるまでの

道のりをストーリー仕立てで

毎週月・水・金曜日に公開します。

 

内容はフィクションで実在する話ではありません。

 

3,000万円の借入を決断する

 

精密金属加工会社を経営する2代目社長 三上隆(45歳)は

 

元請けA社からの次期型燃料電池に使用する金属パーツの

 

引き合いを受けており、会社に取ってこれを受注する事が

 

事業の柱となる事が確実となっています。

しかし、新しい設備投資が必要であり、その投資に

3,000万円が必要である事も分かりました。

 

少なくとも半年後には3,000万円の資金調達を行い、

機械設備を導入する事が受注の条件です。

 

そこで取引のあるB信用金庫に融資の申し入れを行う事にしました。

 

しかし、交渉の仕方が分からないので顧問税理士に意見を聞く事にしました。

 

先代の時代から付き合いのある高齢の税理士は、

 

「3期分の決算書を持参するように」提言してくれましたが、

 

それ以外は専門外との事で教えてくれませんでした。

 

前期は辛うじて黒字なものの、前の2期は赤字のため、

 

三上は「こんな業績の会社に銀行が融資をしてくれるのだろうか?」

 

と疑心暗鬼になりました。

 

取引しているのはB信用金庫1行のみ。

 

断られたら新しく融資をしてくれる銀行を見つけなければなりません。

 

元請けのA社からは、正式な見積書を要求されており時間がありません。

 

とりあえず、三上はB信用金庫の担当者に来社してもらい事情を話ました。

 

この担当者とは以前名刺交換をした程度で

 

会社の事を何も話していませんでした。

 

事情を理解した担当者は、3期分の決算書を持って

 

貸付担当役席に稟議書を回す事にしてくれました。

 

三上は胸をなでおろし、結果を待つ事にしました。

 

まさかの崖っぷち

3日間経ってもB信用金庫から連絡が無いので、

 

三上から担当者に電話を入れてみました。

 

すると「三上社長 すいません。貸付担当役席に稟議書を回したのですが

 

つっかえされました。もう少し詳しい話を聞きたいのですが…」

 

三上は顔面蒼白になり「融資は降りないと言う事ですか?」と

 

恐る恐る聞き込むと担当者は「いえ 未だ結論が出た訳ではありませんが、

 

御社の事や融資をする目的をもう少し詳しく稟議書に書かないと

 

貸付担当役席が受理しないんです。明日一番でお伺いします。」

 

三上は勝手がわからず、担当者と面談する事にしました。

 

【解説】

ここまでの流れを「資金調達に強い」経営士 丸山が解説をします。

 

融資を受ける方の準備や心構え

 

○この事例ですと、取引銀行は1行のみ。

 これでは融資を断られたら一貫のお終いです。

 必ず複数行と取引をする仕掛けをしておくことが社長の仕事です。

 

○融資には銀行が直接貸し付ける「プロパー融資」と

「信用保証協会の信用付融資」がある事を理解ください。

 

信用保証協会で保証を取り付ければ取引金融機関経由で

融資が降りる可能性は高いです。しかし保証料が別途かかります。

 

○銀行には金融庁の金融検査マニュアルに基づいた

 取引先毎に「各付け」があります。

 

 この事例ですと、借入中の返済を延滞した事はないので、

 「正常先」と見てよいでしょう。

 

 その下が「要注意先」「要管理先」「破綻懸念先」と続き

「要管理先」以降は借入は難しくなります。

 

○今の銀行担当者は以前と比べ時間が無く、取引先の事を理解していません。

 

 ですから銀行に積極的に情報を出していく時代に変わりました。

 

 この事例では担当者が三上の会社を殆ど理解していないため魅力的な稟議書を

 書けなかった事に原因があります。

 

○貸付担当役席との人間関係を構築しておくのが、一番効果的な方法です。

 

 月に一回は銀行に顔を出して関係性を保ちましょう。

 

如何でしたでしょうか?

 

次回をお楽しみに!!

 

○今日の問い

 

あなたは銀行が融資を決裁する条件をどれだけご存知ですか?

 

今回もお読み頂きありがとうございます。

 

○ご意見、ご質問受け付けています。

 

日本キャッシュフローコーチ協会のオフィシャルサイトはこちら

「資金調達に強い」丸山は登録NO.122です

http://www.jcfca.com/

 

 

投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経営革新等認定機関) 所長・非特定営利法人 日本経営士協会 首都圏支部役員 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長に「ビジョン」の言語化と「キャッシュフロー経営」を用いて実現を後押しする。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフローコーチⓇとして活動中。