会社経営継続のために多額の資金が

必要になった時あなたならどうしますか?

 

中小企業の若い2代目社長が

 

初めて銀行融資を受けるまでの

 

道のりをストーリー仕立てで

 

毎週月・水・金曜日に公開します。

 

内容はフィクションで実在する話ではありません。

 

担当行員と融資対策ミーテイング

 

精密金属加工会社を経営する2代目社長 三上隆(45歳)は

 

B信用金庫に3,000万円の融資を申し入れたが、

 

貸付担当役席から稟議書記載不備で、つっかえされた事を

 

担当行員から聞き、早速打合せを行いました。

融資の額、資金使途、返済期間、保全(担保)は稟議書には

 

書きましたが、どこが不備なのか? 担当行員も把握出来ていません。

 

とりあえず、今回融資を受けて投資をする内容の詳細と融資後の見通しを

 

担当行員から質問され三上は説明をしました。

 

元請けからの引き合い内容、それを生産するための機会装置のカタログ、

 

受注後の売上・利益拡大、社会に対する貢献等を資料を使い、

 

またホワイトボードに書いて力説を行いました。

 

担当行員は概ね理解し、早速銀行に戻り稟議書を書いて

 

貸付担当役席に再提出する事を約束してくれました。

 

三上は手応えを感じ、この担当行員に全てを任せる事にしました。

 

2日後、担当行員から担当貸付役席が受理した連絡がありました。

 

三上は胸をなでおろし、早速元請けのA社に

 

見積書と生産スケジュールを提出しました。

 

【解説】

 

ここまでの流れを「資金調達に強い」経営士 丸山が解説をします。

 

・銀行が融資を受理する流れ

 

○担当行員→貸付担当役席→支店長→本店審査部

 

 となります。

 

 貸付担当役席が受理した稟議書を支店長がひっくり返す事は少ないようです。

 ですから融資のキーマンは貸付担当役席です。

 

・この事例の良い点、悪い点

 

○良い点は、融資実行希望日が半年後と時間がある事。

 

・資金使途が次期の燃料電池用と将来の見通しが良い事や

社会的貢献が期待出来る事。

 

・社長の三上が真面目で経営に対する想いがしっかりしている事です。

 

○悪い点は、社長の三上が「資金調達」を日ごろ意識せず

 

銀行への情報提供をしていなかった事。

 

貸付担当役席は融資先の事を知らないので稟議書で判断します。

 

ですから担当行員に丁寧な指導はしません。

 

融資を受ける方から積極的な情報を普段から出しておく事が

 

情報バンクとなり、融資が必要な時に効果を発揮します。)

 

・B信用金庫1行としか取引していない事。

 

もし、融資実行希望日が短い、過去リスケをした事がある、

 

将来の見通しを上手く説明出来ない等があると、

 

融資が希望額下りない、最悪融資不可となり、

 

将来性のある事業に投資出来なかった事になります。

 

如何でしたでしょうか?

 

次回も銀行融資に必要な考え方や準備をお届けします。

 

お楽しみに!!

 

○今日の問い

 

あなたの取引銀行の融資のキーマンをご存知ですか?

 

今回もお読み頂きありがとうございます。

○ご意見、ご質問受け付けています。

 

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「資金調達に強い」丸山は登録NO.122です

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。