キャッシュフローコーチⓇの丸山一樹です。

日経新聞で主力20社の外食産業が増収減益になった記事がありました。
その中で(株)吉野家ホールディングスは5年ぶりの最終赤字でした。

今回も(株)吉野家ホールディングスの決算書から
お金のブロックパズルに必要な数字のみ抜き出し図にしました。

この間、約15分。

さて、あなたならこの図から吉野家ホールディングスの
現状の課題点をどのように読み取れますか?

是非、チャレンジしてみてください。

吉野家ホールディングスのお金のブロックパズル

冒頭の図はキャッシュフローコーチが新規のクライアントと
初めに行う作業が過去3年間の決算書から数字を抜き出して
俯瞰的に視える化する「キャッシュフローまるわかりシート」です。

本当は過去3年間のお金のブロックパズルから
「目についた特徴」「考えられる原因」「初めの一歩(対策)」と
それらを踏まえ、これから1年間の理想のお金のブロックパズルを描きます。

(冒頭の図は画面の関係でその1部です。フルシートが欲しい方は編集後記で)

それはクライアントの社長に質問をしながら作成します。

ここでは、キャッシュフローコーチとして
「目についた特徴」を書きますね。

吉野家のお金のブロックパズルは「返済大変タイプです」

本題に入る前にデータの出所と私の見解の前提条件を
前置きしますね。

まず、吉野家ホールディングスの決算書ですが、
上場企業なので公開しています。

公開の仕方は、有価証券報告書や決算短信です。

同社のホームページで公開しています。

今回は、簡易的な「決算短信」からデータを抜き出しました。

それと決算短信には数字のみでなく、その分析や経営課題も
記されていますが、一切見ていません。

ですから、これから私が読み取れた吉野家ホールディングスの
見解はあくまで、私個人の見解として読んでみてくださいね。

吉野家と言えば何と言っても「牛丼」ですよね。

私が大学生の頃は、よくお世話になりました。

なにせ「早い、安い、うまい」ですからね。

私と同世代の方は、あの有名なCMも覚えているのでは
ないでしょうか?

「牛丼一筋 80年~ ♬」

「やったね。パパ 明日もホームランだぁ!」

当時小学生だった私は、現在のように吉野家のお店がなく
「牛丼」が何物なのか分かりませんでした。

しかし、CMでちらっと写る牛丼が旨そうに見えたものです。

そして、高校か大学生になった頃、ようやく近くに
チェーン店ができ、初めて食べた牛丼に
一発でファンになりました。

今ではあまり行かなくなりましたが、
こうやってブログを書いていると、「牛丼つゆだく」
が食べたくなりますね。

ですから、これからも私達に美味しい牛丼を提供して
欲しいです。

 

吉野家のお金のブロックパズルは「返済大変タイプ」

 

3期分の決算書を並べて見て、目につくのが
「キャッシュフローより返済が大きい」です。

当然のその原因はいくつか考えられます。

実は会社の大中小関係なく、4つのパターンに大別されます。
私が主催する勉強会でもお話してますが、下記となります。

①利益が出ていて返済ラクラクタイプ

②利益は出ているが返済大変タイプ

③固定費が粗利より大きく赤字で人材重宝タイプ

④固定費が粗利より大きく赤字で消費過剰タイプ

3期分ともに②の現象が出ています。

借入残高は、一つの目安として粗利の80%以内が
安全水域なので、現状は正常範囲だと言えます。

吉野家ホールディングスの経営課題は粗利額を増やすこと

お金のブロックパズルで粗利率が表示されています。

変動費/売上で算出されます。

平成28年 61.8% 平成29年 63.7%  平成30年 64.9%
と上昇しており、これは良い傾向だと思います。

労働分配率もほぼ一定で安定しています。

一般的に飲食店の原価率は30%と言われていて
吉野家は、ちょっと高めなようです。

平成30年に粗利64.9%ですから、早く70%台に
持っていきたいところですね。

吉野家ホールディングスですから、
もはや、牛丼だけでなく、「はなまる」や
「京樽」もグループ会社のようです。

このまま行くと懸念される事態

3期分のお金のブロックパズルから
読み取れるように売上と営業利益は年々微増しています。

(冒頭にも書きましたが、平成30年は最終の利益は赤字)

しかし、キャッシュフローは平成30年は前期比で33億円減少。

逆に借入残高は18億円しか減っていません。

このままいくと手元のお金であるキャッシュフローが
減少していきます。

吉野家ホールディングスの飲食店としての戦略は
わかりませんが、お客様に足を運んで頂く新メニュー
の開発が常に必要なのかなと思います。

それは現在仕入れている材料で、アイデアに富んだメニューが
売り出されれば、粗利率が70%台となり、営業利益も
キャッシュフローも改善すると思います。

ちなみに、平成30年の
粗利率64.9%で営業利益 40億円が5%アップすると

粗利率70% 営業利益 140億円となります。

単純にそうなるかはわかりませんが、100億円近く
利益がでる事になります。

やはり粗利を稼ぐ事にフォーカスすることでしょう。

吉野家ホールディングスさん、1ファンとして応援してます。

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、15分でこの程度は
読み解けるようになります。

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。