キャッシュフローコーチの丸山一樹です。

10月12日付け日経新聞電子版で
「ドンキの力 改革へ注入 ユニー・ファミマが筆頭株主に
スーパー再生委ねる」

と言う記事が配信されました。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO36398090R11C18A0TJ1000/

どういう事かと読んでみますと、
ユニー・ファミリーマートホールディングスから元々40%の株式を
持っているユニー株の残り60%を取得し完全子会社するそうです。

取得に掛かる費用は288億円。

少子高齢化により苦戦する流通・小売り業界で
凄い経営判断だと思います。

いつもの様に(株)ドン・キホーテホールディングスの決算書から
お金のブロックパズルに必要な数字のみ抜き出し図にしました。

この間、約15分。

お金のブロックパズルからサクッと読み解きました

「ドンキのお金のブロックパズルは攻めの経営

 スペイン小説のドン・キホーテみたいです」

 

冒頭の図はキャッシュフローコーチが新規のクライアントと
初めに行う作業で過去3年間の決算書から数字を抜き出して
俯瞰的に視える化する「キャッシュフローまるわかりシート」です。

本当は過去3年間のお金のブロックパズルから
目についた特徴」「考えられる原因」「初めの一歩(対策)」と
それらを踏まえ、これから1年間の理想のお金のブロックパズルを描きます。

(冒頭の図は画面の関係でその1部です。
フルシートが欲しい方は編集後記で)

それはクライアントの社長に質問をしながら作成します。

ここでは、キャッシュフローコーチとして
「目についた特徴」を書きますね。

結論から言いますと

ドンキのお金のブロックパズルは

「キャッシュが確実に増えているタイプです」

 

本題に入る前にデータの出所と私の見解の前提条件を
前置きしますね。

まず、ドン・キホーテの決算書ですが、
上場企業なので公開しています。

公開の仕方は、有価証券報告書や決算短信です。

同社のホームページで公開しています。

今回は、簡易的な「決算短信」からデータを抜き出しました。

それと決算短信には数字のみでなく、その分析や経営課題も
記されていますが、一切見ていません。

ですから、これから私が読み取れたドンキの
見解はあくまで、私個人の見解として読んでみてくださいね。

 

ドン・キホーテと言えば、狭い売り場に
商品がわんさかと積まれた独特のスーパー(?)ですよね。

迷路の様な売り場を進んで、面白い商品があったりすると
ワクワクします。

各市には必ず1店舗はあるような感じですよね。

「キャッシュが確実に増えているドンキのブロックパズル」

 

3期分の決算書を並べて見て、目につくのが

「キャッシュフローが増えている事」です。

平成28年 445億円

平成29年 781億円

平成30年 756億円
(前年度対比では25億円減少)

当然これらは、本業での儲けや投資活動、銀行からの
借入の結果ですから、一概には言えないです。

借入の推移を見てましょう。

(長期・短期借入の合計)

平成28年   653億円

平成29年   903億円

平成30年 2,185億円

平成30年度は、詳しく見てないので分かりませんが
今後の投資等による意図が読み取れます。

ドンキの年間の粗利額は、2,000億円以上ありますので
むしろ、平成30年以前は、健全な借入だったとも
読み取れます。

「ドンキのお金のブロックパズルは攻めの経営」

 

お金のブロックパズルを見てみると
売上は年10%位で伸びてます。

粗利率は26%位で、小売り業界でディスカウントスーパーの
カテゴリーの中ではなかなかの成績です。

粗利額から人件費に分配される額(率)は
労働分配率と言いますが、29%台となっています。

アルバイトやパートさんが多いんだと思います。

とてもよくコントロールされていますよ。

さて、日経の記事に載った「ユニーの完全子会社化」ですが、
正に攻めの経営だと読み取れます。

私は「ユニー」というお店を見たことが多分無いので
想像ができないのですが、新規出店コストを抑えると言う事でしょうか。

どの位のユニーが全国(或いは地方)にあるか分かりませんが、
288億円を投資して、ドンキが出店していない地域に
改装だけで出店すれば新規に出店するより費用が抑えらるのでしょうね。

ドン・キホーテさん、その辺の戦略も時期が来たら
発表してくださいね。

そして日本中をワクワクさせて、元気が出るようにして下さい。

応援しています!

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、15分でこの程度は
読み解けるようになります。

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。