あなたの会社の安全性と収益性は？ 3っの数字を抜き出すだけ

社長の社外ＮＯ２の役割を新入社員の給料以下で価値提供する!
キャッシュフローコーチⓇの丸山一樹です。

銀行から融資を受ける時に銀行員が融資先の決算書で
いくつか見るべきポイントがあります。

本ブログでもお金のブロックパズルでお伝えしてきた

本業のキャッシュフロー＝税引後利益＋減価償却費

でしたね。

今回はお金のブロックパズルを使って、安全性と収益性を
１５分で視れる方法をお伝えします。

融資を受けるかどうか別として是非この小学生でも計算できる
簡単な公式に当てはめてみて下さいね

自己資本比率と総資産経常利益率（ＲＯＡ）を見てみよう

なんか難しそうな言葉ですよね。
簡単に言いますと、

自己資本比率は、あなたの「会社の安全性を見る指標」なんです。
当然高ければ高いほど借金が少なくつぶれにくい
筋骨がしっかりした会社と言えます。

冒頭の図をご覧ください。

図の左側に総資産Ａがありますよね。
会社の貸借対照表の資産の合計値を抜き出します。

それを自己資本Ｂで割ってみて下さい。
（最近の貸借対照表では純資産と表記されています。
本内容の主旨からあえて自己資本としております）

自己資本　Ｂ
総資産　　Ａ

如何でしょうか？

業種によっての差は当然ありますが、
一般的には３０％以上が安全性の合格ラインと言われてます。

もし下回ってしまった場合でもご安心ください。
自己資本比率を向上させる手立てをこの後ご紹介します。

次に収益性を見る指標、総資産経常利益率（ＲＯＡ）です。
こちらは言葉が長いので一般的には「ＲＯＡ」と言われる事が多いです。

ＲＯＡとはReturn On Assetsの略です。

「少ない資産でどれだけの収益を稼いだか？」
と理解されればＯＫです。

経常利益　Ｃ
総資産　　Ａ

で割り出します。

自己資本比率で使う総資産を損益計算書の経常利益で
割ってみて下さい。

如何でしょうか？

評価は１０％以上優良、５％以上良好、２％以上普通　です。

もし数値が低くなってしまった場合でも、先程の自己資本比率同様
手立てはあるのでご安心ください。

ムダな資産を減らせば安全性と収益性は向上する

ここまで、企業の安全性と収益性を図にする事で
分かりやすくご紹介してきました。

ここから貸借対照表の見かたの面白い所です。

先程の計算で自己資本比率、ＲＯＡが共に低い数値に
なったと言う事は資産が遊んでいる可能性が高いです。

（マイナスの場合は赤字や債務超過）

計算式を見てみると、自己資本比率、ＲＯＡ共に
分母に「総資産」がいます。

と言う事は分母の総資産を現状の数値から
小さくしてやればいいんです。

冒頭の図は総資産を分解してありますよね。

ここを一つ一つ見直せばいいんですね。
例えば売掛金の中に、回収不可能な債権はありませんか？

その場合は貸し倒れ損失で処理します。
これは、特別損失で処理すれば経常利益に
影響しないのでＲＯＡは痛みません。

且つ税金もその分安くなります。

分かりやすいのは棚卸資産です。
その中に売れない在庫はありませんか？

こちらも特損で落とせばいいんです。

他にも事業に良い影響を与えない資産はどんどん落としましょう。
そうする事で総資産が圧縮され、自己資本比率、ＲＯＡともに
向上します。

当然キャッシュフローも改善されます。

人間の体で言えば、不要な脂肪が落ちて、筋肉質な体に
なったとも表現できます。

決算書を眺めても読み解けなかった事が図にする事で
気づきを与え、行動できる様になりませんか？

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、会社のお金の流れの全体像がつかめます。

是非経営にこの習慣を取り入れてみて下さい。

新しい世界観が目の前に現れます。

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投稿者プロフィール

丸山一樹: 丸山未来経営研究所（経産大臣認定　経営革新等認定機関）所長／大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。