社長の『社外取締役』の役割を

新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。

冒頭の図は

「キャッシュフロー経営」を導入されている

中小企業の会社の社長が経営目標を描いたり、

業績を社員と確認、改善する時に使う

「お金のブロックパズル」です。

国際情勢の大きな変化で、エネルギー問題が
ニュースで毎日取り上げられています。

日本でもつい先日、経済産業大臣が夏の電力に
懸念を示していました。

それだけならまだしも、電気代の高騰は
国民全員が感じていると思います。

今回は、まさかの電気代高騰の時代を
どう対処するかを
「お金のブロックパズル」で考えたいと
思います。

 

電気料金で赤字転落もありえます

ビジネス系のニュース番組の取材で
驚きのレポートを見ました。

電気を多く使う業種はなんと言っても
製造業ですよね。

取材では製造業の会社が工場で冷房を停止し
局所的な冷房装置と扇風機のみで作業者が
汗ダラダラで作業をしているのを見ました。

何せ、冷房以外に機械装置が複数あり、
昼夜動いていますから

社長が請求書をテレビに見せてましたが
確か「300万円」・・・

社長曰く、「これではやっていけません」
と言ってました。

対策としては、室内・室外機を掃除して
冷房効率を上げ温度設定を高めにする。

資金に余裕がある会社で古い冷房装置を
思い切って新型の効率のいい装置に入替える。
などがありますが、
いずれも「お金」がついて回ります。

冷房を停止してガマンしても長く続かないし
効率が悪くなり、不良品を作ったのでは
本末転倒です。

ですから、電気料金が上がった分、
他で補填するしかないのです。

電気代高騰前は黒字経営

次の図をご覧ください

製造業のお金のブロックパズルです。

業種にもよりますが、概ね粗利率は50%です。
労働分配率は機械効率を反映して
低くなる傾向です。

ボタンを押せば、機械が製品を自動で作る
からですね。

利益も対売上比で5%。まずまずです。

電気代は図の固定費の「その他」に含まれます

単位は万円で、月当たり50万円です。
(水道・ガスは含まず)

これなら年間で600万円の利益が出ます。

しかし、電気代高騰がこの会社に影響を
与えます。

電気代高騰で一転して赤字転落

次の図をご覧ください。

図が下に出っ張っています。

赤字会社のお金のブロックパズルは
このように歪な図となります。

変わったのは「その他」で

変更前は275
変更後は375

差は100、その分固定費を押し上げ
利益50が喰われ△50の赤字転落です。

これは電気料金50から3倍の150になった
場合を想定しています。

なぜ3倍なのか?

それは上段のテレビでの情報と知人で
製造業の社長から直接お聞きしたからです。

これは、先ほどの黒字の図と真逆で放置して
おくと、一転して年間600万円の赤字となります。

あなたならどうしますか?

国の施策なんで、諦めて元に戻るのを
待ちますか?

それは経営者として、失格ですね。

正しい経営能力!
キャッシュフロー経営で解決策を作る!

キャッシュフロー経営を導入している社長
なら、必ず「お金のブロックパズル」で
現状を図で把握して、改善策を自ら又は
社員と共に考えます。

これを決算書や試算表と言った文字と数字の
羅列の資料では残念ながら解決策は
見つからないでしょう。

経営数字は全体像を図(面)で捉えると
数字が苦手なドンブリ経営の社長でも
一瞬で数字がスッと入ってきます。

現状は「その他」の経費が増大し
固定費を賄えきれず赤字転落しています。

当然、この事象はあなたの責任ではありません。

しかし、このまま赤字を垂れ流し、人件費を削減
すると言う安易な策では根本対策になりませんね。

その他の面積が増えたなら他の面積にメスを
入れればいいのです。

では具体的にシミュレーションしてみましょう。

電気代高騰をぶっ飛ばす!
解決策1 値上げ

インフラの全般的な価格上昇なので、
企業側も値上げして当然です。

被る必要はありません。

ただ、3倍にする必要はないんですよ。

次の図をご覧ください。

全体の売上(月間)を現状の1,000から
1,050へ5%値上げした場合です。

値上げは変動費を伴いませんので、
他は変わりません。

粗利率は50%から53%へ上昇し、額は
値上がった固定費550と同等となります。

これで収支トントンとなり、赤字は止まります。

たった5%の値上げで、3倍の電気料金が
賄える事が実際に出来るんです。

客先には丁寧に説明して、電気代高騰が
収まったら、価格を元に戻しますと
確約しておけば、先方も納得しやすいですね。

 

電気代高騰をぶっ飛ばす!
解決策2 原価低減と経費削減

値上げの効果は如何でしたでしょうか?
すさまじいですよね。

ただ、当然逆効果もあり、そうそう
踏み切れない場合もあるかと思います。

その場合、他でお金の出を抑える事で
電気代が上がった分を抑える事も出来ます。

それが、原価低減と経費削減です。

原価低減とは図で言う「変動費」ダウンです。

経費削減はその他の経費ですね。

原価低減は粗利額を高め、固定費を賄うのに
効いてきますので、効果は大きいです。

経費は利益直結型となります。効果は
そんなに大きくないですが、積上げると
以外なムダ使いがあったりします。

原価低減の手法としては、社内と社外に
分けて考えます。

社内では

・売れない在庫を抱えていないか?
(必要な分だけ買う)

・外注比率が多くないか?
(極力可能なものは内製化する)

・不良率を計測して率を下げる
(不良が減れば変動費が減る)

・VA/VEが出来ないか?
(不要な部品を減らす、素材を変える等
これが一番効果絶大です!)

社外では

・相見積りを取って定期的に価格見直しをする

・商社経由から直接取引を行う

・海外ルートを発掘する

等々があります。

社員とディスカッションすれば面白い案が
浮かぶかもしれませんね。

ここでは、低減目標5%としましょう!

次に経費削減です。

経費といっても様々です。

ここも試算表を眺めていても思いつくのは
限られています。

キャッシュフロー経営では経費も
「運営費」「設備費」「戦略経費」と分解して
考えます。

主なものをご紹介します。

「運営費」では、保険料の見直しが後々効く場合が
あります。

保険は日々進歩しているので、放置しておくと
他で同等の保証で価格を安く出来る保険の
登場に気づかない場合が多々あります。

保険会社の営業マンは自社の保険を変えさせたく
ないので、ここはいろんな保険を扱っていて公平な
提案をしてくれる総合保険代理店に見てもらうのが
妥当です。

他はタクシーを使わないとか、読まない業界紙を
止める等が考えられます。

「設備費」はハードに掛かる費用です。

車両運搬具、リース料、地代家賃等でお金の出は
大きいですが、動かせないのも事実です。

コロナでリモートになり、思い切って移転するのも
ありですし、使用頻度が低い車両を売却するのも
良いですね。

車両は、駐車場・税金・保険・車検等の付随費用が
以外に掛かりますので、1台減らす事が出来るなら
シミュレーションした上でやってみると効果あります

「戦略経費」は、意図的に使う経費で接待交際費と
広告宣伝費があります。

効果測定が不能な、お中元やお歳暮、会食、ゴルフ
これらゼロでなくても良いので段階的に減らしたら
如何でしょうか?

ちなみに外国資本の企業では、お中元やお歳暮といった
日本的な慣習を嫌う事があります。

「そんな事にお金を使うなら、もっと安くしろ」
と言うのが彼らの考え方で、日本の上場企業も
「コーポレート・ガバナンス」で厳しく禁止しています。

効果測定の出来ない広告宣伝費も一旦停止してみて
売上に関係ないならそのまま中止する手もあります。

出しっぱなしの駅前看板、高くつく新聞広告
本当に効果ありますか?

「運営費」「設備費」「戦略経費」で出来そうな項目を
選び積上げ、月間25万円の目標としましょう。

全体が375万円なので、7%弱となります。

次の図がその結果となり、コチラも
収支トントンとなります。

電気代高騰をぶっ飛ばす!
解決策3 全てを組合わせて黒字確保

最後のシミュレーションが今までの解決策を
組合わせた場合です。

ただし、値上げは1%に抑えた場合です。

原価低減と経費削減の目処が付けば、
値上げを抑える事が出来ます。

次の図をご覧ください。

原価低減と経費削減で収支トントンの上に
値上げですから、利益が出始めます。

原価低減と経費削減が定着すれば、電気代が
安くなったら利益がドンと出る事になります

その場合、値上げ解除とがんばった社員に
還元する事で今までの活動が活かされます。

キャッシュフロー経営を導入すると、
このように困難な事態にも解決策を示す事は
出来ます。

ただ、
キャッシュフロー経営の威力もここまでです

スピード感ある実行のみが結果を伴います。

 

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。