「ドンブリ社長の社外NO2」

キャッシュフローコーチⓇの丸山一樹です。

最近マスメディアで日立製作所の子会社であるクラリオン(株)が
欧州の自動社部品メーカーに売却されるニュースが流れました。

一体何があったのか?

今回も「お金のブロックパズル」でクラリオンの3年間の
お金の流れを読み解き、その要因に迫りたいと思います。

この間、約15分。

さて、あなたならこの図からクラリオンの現状の課題点を
どのように読み取れますか?

是非、チャレンジしてみてください。

クラリオンのお金のブロックパズル

冒頭の図はキャッシュフローコーチⓇが新規のクライアントと
初めに行う作業に使う過去3年間の決算書から数字を抜き出して
全体像を視える化する「キャッシュフローまるわかりシート」です。

 

本当は過去3年間のお金のブロックパズルから
「目についた特徴」「考えられる原因」「初めの一歩(対策)」と
それらを踏まえ、これから1年間の理想のお金のブロックパズルを描きます。

(冒頭の図は画面の関係で一部です。フルシートが欲しい方は編集後記で)

 

それはクライアントの社長に質問をしながら作成します。

ここでは、キャッシュフローコーチⓇとして、ブロックパズルから
「目についた特徴」を書きますね。

 

クラリオンのお金のブロックパズルは「返済大変タイプです」

 

本題に入る前にデータの出所と私の見解の
前提条件を前置きしますね。

まず、クラリオンの決算書ですが、上場企業なので
公開しなければなりません。

 

公開の仕方は、有価証券報告書や決算短信です。
クラリオンのホームページで公開しています。

今回は、簡易的な「決算短信」からデータを抜き出しました。

 

それと決算短信には数字のみでなく、その分析や経営課題も
記されていますが、一切見ていません。

ですから、これから私が読み取れたクラリオンの見解は
あくまで、私個人の見解として読んでみてくださいね。

 

ところで、クラリオンと言えば私と同世代の方は
「クラリオンガール」が思い浮かびあがりますよね。

 

モデル級の女性が選ばれ、テレビCMやキャンペーンに
登場し、その後の女優への登龍門だった様に記憶しています。

 

音響機器メーカーとして、カーオーディオや
カーナビを作っていて超優良企業のイメージがありますが、
最近は元気がないようです。

 

3期分の決算書を並べて見て、目につくのが
「売上減」と「慢性的な粗利同等額の金融債務」です。

 

当然のその原因はいくつか考えられます。

実は会社の大中小関係なく、4つのパターンに大別されます。
私が主催する勉強会でもお話してますが、下記となります。

①利益が出ていて返済ラクラクタイプ

②利益は出ているが返済大変タイプ

③固定費が粗利より大きく赤字で人材重宝タイプ

④固定費が粗利より大きく赤字で消費過剰タイプ

 

年間の粗利額と金融債務が同等レベル

クラリオンの金融機関からの借入の表記は
ちょっと複雑なので、ココはひとまとめに
「金融債務」としてあります。

 

借入残高は、一つの目安として粗利の80%以内が
安全水域なので、クラリオンは黄色信号だと言えます。

また人件費が空欄となっておりますが、クラリオンの
決算短信では「販売費及び一般管理費」一本で
注釈もないので読み取れませんでした。

稼いだ粗利額から、人件費に分配している指標
労働分配率」を知りたい所です。

このような経営状況ですので、そこは経営陣含め
厳しく管理していると推測します。

クラリオンの経営課題は粗利額を増やすこと

 

お金のブロックパズルで粗利率が表示されています。

変動費/売上で算出されます。

17%付近で推移していますが、実は決算書の
税務会計では、売上原価の中に「直接工の人件費」が
含まれています。

これは製造業や建設業において税務会計のルールのようです。

キャッシュフローコーチⓇは売上に掛かった費用のみ
(管理会計では変動費と言います)で考えます。

(どちらにしても最終利益は同じ数値になります)

製造業の粗利の業界水準は40~50%位なので
そこが知りたいところです。

多分、クラリオンガールで一世風靡していた頃は
それ以上だったんでしょうね。

平成28年3月の粗利額は372億円です。

ところが

平成30年3月の粗利額は317億円です。

その差、55億円

100億円あった営業利益も半分になりました。

 

クラリオンについてカーナビの販売位しか知りませんが、
以前このブログでも書いた、同業のパイオニアも
身売りのニュースが流れ、お金のブロックパズルを
描いたのですが、その構図はクラリオンと大変似ており、
現在の事業からの転換が必要なんではないでしょうか?

 

このまま行くと懸念される事態

 

利益面では営業利益が減少し、
財務面では年間の粗利額=金融債務となっています。

 

これは何を意味するかと言うと、自力のキャッシュで
金融債務返済をするのが厳しくなる事を意味します。

 

ですから親会社の日立は今後のクラリオンの事業転換を
にらみ、欧州の自動車部品メーカーと一緒になって
次へのステージへ引き上げる経営判断をしたと思います。

 

如何でしたでしょうか?

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、大企業でさえ15分でこの程度は
読み解けるようになります。

お金のブロックパズルを学びたい方は、最下段にある
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作り方を学んでくださいね。

 

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(冒頭のキャッシュフローまるわかりシートも解説して
希望者にはフルシートをプレゼントします。)

 

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経営革新等認定機関) 所長・非特定営利法人 日本経営士協会 首都圏支部役員 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長に「ビジョン」の言語化と「キャッシュフロー経営」を用いて実現を後押しする。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフローコーチⓇとして活動中。