「ドンブリ社長の社外NO2」

キャッシュフローコーチⓇの丸山一樹です

社長と社員の立場の違う危機感のズレからくるストレス
こんなお困りごとを感じている社長さんいませんか?

私の周りの社長は程度の差こそあれ、この社長と社員の溝を
常日頃感じています。

・問題が起きると「どうしたらいいですか?」といつも聞いてくる社員

・昼間からお客の所へ行かずにパソコンとにらめっこしている社員

なぜでしょうか?

それは社長と社員とでは見ている景色が違うからです。

当然情報量も違います。

また、そもそも社長は「給料を払う側」であり
社員は「給料をもらう側」です。

立場が違うんです。

ですから社長と社員の溝がフラットになる事はありません。

でもその溝を浅くする事は出来ます。

今回はその解決策をご紹介します。

 

会計を学ぶ前に家計を学べ!
社員の関心は自分の給料

冒頭の図をご覧下さい。

キャッシュフローコーチⓇがクライアントと
経営の意思決定で使う「お金のブロックパズル」です。

向かって左が「会社のブロックパズル」
右が「家計のブロックパズル」です。

私が社員に経営者感覚を見に付けさせる研修
「お金の授業」では、先ず「家計のブロックパズル」を
一緒に書いていきます。

社員は会社のお金の流れをほとんど理解していません。

ですから、自分ごとに興味を示させる必要があります。
いきなり会社のお金の流れを説明しても消化不良を起こします。

この図なら新入社員でも理解できます。

そして研修では「今より貯金を増やし、生活費もたくさん使いたい人?」
と聞くと全員手が上がります。

「それにはどうすればいいですか?」と質問をすると

「収入を上げて手取りを増やす事!」と全員一致します。

ここで収入を増やす事にフォーカスするようになります。

会社のお金の流れである会計も家計と一緒

次に家計のブロックパズルと全く同じ図、
会社のブロックパズルを書いていきます。

ここで社員さんにある質問をします。

「この図の中で皆さんが関心のある部分を教えてください」

売上から順番に私が指さすと8割以上は「人件費」で
手が上がります。

そうですよね。
自分の給料はココから出ているわけですから。

ちなみに社長が集まる「脱★ドンブリ経営実践勉強会」で
同じ質問をすると、8割以上は「利益」と答えます。

なぜでしょうか?

それは「背負っているものが違う」からです。

社員は自分の家族

社長は社員全員です。

また仕入先への支払いや銀行への返済も
全て社長の責任です。

ここまでで、
「社長と社員の立場の違いからくる危機感のズレ」は
理解して頂いたと思います。

経営者感覚を見に付けさせる簡単な質問

研修でこの2つの図を社員と一緒に描いて説明をして行くと
会社のお金の流れをザックリ理解していくのが伝わってきます。

そして「利益」について考えさせる時間を持ちます。

「会社になぜ利益は必要でしょうか? 出来れば3つ位考えてね」

質問とグループワークをしてもらいます。

するとこんな答えが返ってきます。

「将来の蓄え」

「万が一の備え」

「投資資金に必要」

素晴らしいですよね。

社長とは見えている景色も情報量も違うのに、
順番を追って説明し、考えさせるとキチンとした
回答が出るものです。

ココで私からサラっと
その通りです。利益は社長の懐に入るんじゃないんですよ
と言っておきます。

実は常日頃「売上を上げろ!」「利益を出せ!」と言っている社長に対して
「どうせ利益は自分の財布に入るんでしょ」と口に出さなくても
漠然と根拠のない間違った解釈をしている一般社員がある一定数います。

その間違った解釈を払拭しておかないと業績は上がらないですね。

給料を上げるには「粗利」を稼ぐこと

最後に社員の関心事である給料を上げるには
どうしたらいいのか考えさせます。

図を見れば簡単ですよね。

粗利が固定費と利益に分配されています。

ですからどうしたら粗利が増えるのか?
を社員全員で考えればいいのです。

この図がないと「粗利アップ=売上アップ」となります。
この答えはYESでありNOです。

変動費を下げるやり方も図から見えて気ます。

また、その他の経費でムダな部分を削る方法もあります。

営業マンだけでなく、購買マンや経理マンも巻き込み
会社一丸で粗利額を大きする方策は沢山あります。

そして現状の粗利から1年後の目標粗利を決めて
アクションプランを策定し、会社一丸(チーム)で
取り組めば、人件費に分配できる額も大きくなります。

ここは社長の経営判断ですが、税金で沢山持っていかれるなら
がんばった社員に決算賞与で還元した方が、
モチベーションも上がり、翌年も業績が上がり会社は永続しますよね。

如何でしたでしょうか?

この様に社員にお金のブロックパズルで情報を整え
ワクワクするような研修をする事で経営者感覚が
自然と身につくのです。

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを学びたい方は、最下段にある
お金のブロックパズル 無料メールセミナー」に登録して
作り方を学んでくださいね。

また、早くキャッシュフローコーチの丸山から直接学びたい方は
ドンブリ経営実践ZOOM無料勉強会」参加ください。

随時開催してますので、日時は下記ページで確認してください。

https://peraichi.com/landing_pages/view/8kdl2

ZOOMはオンライン会議室です。
インターネット環境さえあれば会社、自宅どこでも参加できます。

参加特典
1.希望される方には3,500円相当の勉強会で使う資料もプレゼントします

2.損益計算書から数字を抜き出して入力するだけでCFが自動計算できる
お金のブロックパズルエクセルフォーム

3.決算書から3つの数字を入力するだけで自己資本比率・ROAが
自動計算できるお金のブロックパズルエクセルフォーム

4.勉強会で学んだ事を自社の経営に置き換えてアウトプットする
無料キャッシフローコーチング1時間付き(希望者のみ)

本記事で紹介した 社員向け「お金の授業」研修プレセミナーをzoomで公開します。

顧問先や研修先で有料で行っている研修のため、一部となりますが、
核となる部分はお伝えします。
(本研修のご案内も兼ねた無料勉強会となっています)

https://peraichi.com/landing_pages/view/eh6it

また本記事でご紹介した

社員向け研修「お金の授業」
~給料と働き方の不思議な関係~

ご興味ある方は、こちらをどうぞ

社員研修「お金の授業」~働き方と給料の不思議な関係~

投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。