社長の『社外戦略担当役員(CSO)』の役割を
新入社員の給料以下で価値提供する!
キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。
冒頭の図は
「キャッシュフロー経営」を導入されている
中小企業の会社の社長が経営目標を描いたり、
業績を社員と確認、改善する時に使う
「お金のブロックパズル」です。
あなたは、金融機関からの融資に経営者保証
(個人連帯保証)に入っているでしょうか?
経営者保証は、会社が倒産した場合、債務を
経営者の個人財産まで差し押さえて返済に充てる
制度です。
これは、小規模中小企業の経営者に適用され、
大企業の経営者には適用されません。
故に『経営者保証を外すなんて無理』と思って
いる方も多いと思います。
以前は、そうでしたが最近は外せる様になって
来ました。
経営者保証を外したい方のために、シリーズで
情報提供を致します。
経営者保証を外して精神的な負担から解放
されましょう!
以前のブログ
「経営者保証を外すには外堀を埋める!」では
https://mirai-keieiken.com/how-to-remove-the-owner-guranntee/
難攻のプロパー融資を外すべく本丸に攻め込む
前に外堀を埋めておく話でした。
今回は、銀行との交渉においてやってはいけない
事をご紹介します。
銀行に対する外堀を埋めることができれば、
プロパー融資の保証を外すための交渉に望む事が
可能になります。
経営者保証を外すための交渉の際は事前に
「経営者保証解除依頼書」を作成し提出します。
解除を依頼する際に絶対に
してはいけない事
保証解除を依頼するには銀行から信頼される事が
重要です。
信頼を失ってしまえば、銀行は敵に回るため、
経営者保証はとても外しにくくなります。
ここでは、銀行からの信頼を失わないために
「解除を依頼する際に絶対にしてはいけない事」
についてお伝えします。
(1)虚偽の説明をする
(信頼関係の破壊)
保証の解除は「信頼」が何よりも重要なため、
銀行への虚偽説明は致命的です。
例えば、実際には赤字決算が続いているのに、
「黒字に転換しました」と虚偽の説明をしたり、
資産内容を過大に報告するような行為です。
銀行は信用調査や他行からの情報照会で事実を
確認します。
事実と異なれば、経営者としての誠実性に欠ける
と判断され、解除どころか今後の融資や取引自体
が見直されるリスクもあります。
解除交渉では、良く見せようとするより
「正確・誠実」であることが何より評価される
という姿勢が不可欠です。
(2)必要書類の提出を拒む
後回しにする
(透明性の欠如)
銀行は保証解除にあたり、申請企業の決算書や
資産状況、納税証明書、借入一覧、個人資産の
分離状況等の書類を元に総合的に判断します。
資料の提出を渋ったり「今忙しいから後にして
くれ」と先延ばしにすると、「情報を開示したく
ない=何か隠しているのでは」と疑念を持ちます
結果的に保証解除の話が棚上げになってしまう事
もありえます。
資料が遅れる、「いつまでに提出する」と明確に
示し、誠実かつ迅速に対応する事が信頼作りと
なります。
(3)感情的な交渉・担当者への圧力
(冷静さを欠く交渉)
「他行はもう保証外したのに、なぜ御行はやって
くれないんですか!」と言うような詰め寄りや
怒り口調での交渉は、絶対にNGです。
銀行の担当者は感情ではなく“客観的な基準”で
保証解除の可否を判断します。
担当者は社内で稟議を通す立場であり、交渉相手
であると同時に味方にもなり得る存在です。
感情的に接する事で担当者の心証が悪化すれば、
結果的に本部への提案もされず、交渉が頓挫する
リスクもあります。
どんな場面でも冷静かつロジカルに話を
進める姿勢が重要です。

(4)将来の経営戦略が不明確
(展望の欠如)
保証解除には、財務の健全さと「将来の見通し」
が必須です。
申請時に「これからどう成長していくのか?」と
問われた際に「頑張ります」「なんとかします」
といった抽象的な回答しか出来ない経営者も
少なくありません。
これでは、解除後に財務が悪化し、銀行が回収
不能になるリスクを懸念されてしまいます。
売上見通しの根拠、取引先拡大の計画、新商品の
投入予定など、具体的な成長ストーリーを数字と
共に語る準備が必須です。
(5)債務超過・赤字続きでも
解除申請
(基準を無視)
自己資本比率がマイナスの状態(債務超過)や
3期以上連続の赤字であるにもかかわらず、
「制度があるんだから保証外して下さい」と
申請してしまうケースがあります。
しかし、経営者保証を外すには、金融庁や銀行が
設けている一定の財務基準があります。
基準を大きく満たしていない段階での申請は、
「制度を理解してない」「誠意が感じられない」
といった逆効果になります。
まずは財務改善の計画と実行が優先です。
(6)担当者を飛び越えて
本部に直談判
(現場無視)
支店の担当者に相談しても反応が得られない場合
「じゃあもう本部に直接電話して交渉する」と
するケースがあります。
しかし、これは極めて逆効果です。
銀行は基本的に支店単位で顧客対応を行い、
支店担当者が経営実態を把握した上で本部に
稟議を上げる構造です。
現場の担当者を無視して行動すれば、
「扱いにくい顧客」と認識され、協力的な対応が
得られにくくなります。
現場との信頼関係を築きながら、粘り強く交渉
することが成功の近道です。
(7)財務内容を把握していない
(経営無関心とみなされる)
保証解除の面談で「今期の利益見込みは?」と
聞かれて答えられないと銀行は不安を抱きます。
「経営者自身が会社の状況を把握していない」
=「経営責任を果たしていない」と判断される
ためです。
特に保証解除は経営者の“経営姿勢”を問うもの
でもあるため、PL、BS、キャッシュフロー
借入残高、返済スケジュールなど、基本的な
財務数値はきちんと把握しておきましょう。
経営者自身が自分の言葉で語ることが重要です。
(8)他行借入・リスケの事実を隠す
(不誠実な印象)
「他行にリスケ中である」「返済が滞っている」
などの不都合な事実を申請時に隠すことは、
非常にリスクの高い行為です。
銀行は「信用情報機関への情報照会」を通じて
他行の借入状況も把握できます。
そのため、隠してもいずれ明らかになります。
「何かを隠している企業」と見なされた時点で
保証解除の議論はストップします。
仮に不利な情報があっても、正直に説明し
「その上でどう改善しているか」を伝える誠実な
姿勢が好印象を与えます。
(9)「保証解除は当然」と
勘違いする
(謙虚さの欠如)
「金融庁が保証解除を進めてるんだから
保証不要でしょ」と言った態度で銀行に接すると
かえって審査が慎重になります。
制度はあっても、保証解除はあくまで
“金融機関の裁量”です。
また、当然と思っている人ほど審査の情報開示を
嫌がる傾向があり、結果的に信頼を得られません
解除は「お願い」であり、実績と誠意が伴って
こそ実現するものです。
「解除に値する会社になった」と信頼してもらう
姿勢が肝要です。
経営者保証を外すために
必ずしておく事
保証を外すためにしてはいけない事は念のため
その様な事態に陥らないためにご紹介しました。
では、必ずしておく1点突破全面展開を
ご紹介します。
それは「キャッシュフロー経営計画書」を
策定する事です。
キャッシュフロー経営とは
『会社のお金の流れを視える化し、事業の継続
とビジョンを実現する経営能力』と定義してます
単なる数値目標のみでなく、経営者のビジョンを
逆算し、到達する経営の計画図です。
例えば、経営者保証を外す目的が事業承継だと
すると、承継の時期から逆算し、そこまで階段を
設営するのです。
階段が出来れば、後はそこを一歩一歩上がるだけ
当然、財務状態が良くなければ、原因を特定し
キャッシュフロー経営で毎月PDCAを回します
そして、「事業計画発表会」を開いて取引銀行の
支店長を招待しましょう。
必ず、見方になってくれますし、月次ベースでの
業績報告を毎月する事で信用度は増します。
これは、経営者保証を外す、外さないに関係なく
正しい経営能力となります。
■今日の質問
経営者保証を外すためにしておく事は何ですか?
お読み頂きありがとうございました。
**経営者保証を外す初めの一歩**
本ブログ上段の図は「お金のブロックパズル」
です。
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投稿者プロフィール
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丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。
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