社長の『社外取締役』(社外役員)役割を

新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフローコーチの丸山一樹です。

20200415日経電子版の記事】
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「材料】吉野家HDは14日、2020年2月期の連結最終損益が
7億1300万円の黒字(前の期は60億円の赤字)になったと発表した。

主力事業である「吉野家」の新商品導入などが奏功した。

今期の連結業績予想は未定とした。
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https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL15H4X_V10C20A4000000/

 

今回は2020年2月期の最新の決算短信と過去2期分を
お金のブロックパズルに置き換えて15分で読み解きます。

 

吉野家ホールディングスのお金のブロックパズル
(以下 吉野家)

冒頭の図はキャッシュフローコーチが新規のクライアントと
初めに行う作業に使う過去3年間の決算書から数字を抜き出して
全体像を視える化する「キャッシュフローまるわかりシート」です。

本当は過去3年間のお金のブロックパズルから
目についた特徴」「考えられる原因」「初めの一歩(対策)」と
それらを踏まえ、これから1年間の理想のお金のブロックパズルを描きます。

(冒頭の図は画面の関係で一部です。
フルシートが欲しい方は編集後記で)

それはクライアントの社長に質問をしながら作成します。

ここでは、キャッシュフローコーチとして、ブロックパズルから
「目についた特徴」を書きますね。

吉野家のお金のブロックパズルは
「前期比で粗利率UP、人件費予算も増え、本業の儲けも確保」

本題に入る前にデータの出所と私の見解の前提条件を
前置きしますね。

まず、吉野家の決算書ですが、上場企業なので
公開しなければなりません。

公開の仕方は、有価証券報告書や決算短信です。
吉野家のホームページで公開しています。

今回は、簡易的な「決算短信」からデータを抜き出しました。

それと決算短信には数字のみでなく、その分析や経営課題も
記されていますが、一切見ていません。

ですから、これから私が読み取れた吉野家の見解は
あくまで、私個人の見解として読んでみてくださいね。

また吉野家は吉野家ホールディンなので
京樽、はなまる、アークミールといったお店の業績も含まれてします。

では3期分の決算書を並べて見て、ポイントを見ていきましょう

①売上

・年々微増してます。
直近は107%増となりました。

②変動費

・売上微増と共に変動費も増えてます。

これは値上げと言うより数量増によるものと推定出来ます。

③粗利(率)

・2018年度 64.9%

・2019年度 64.0%

・2020年度 64.7%

率の水準は2018年度同等に回復してますが、売上が増えているので
粗利額は3期中最高で、1,399億円です。

ココが吉野家の業績のポイントとなります。

日経が書いているように「新商品」の投入の効果でしょうか?

④固定費

・総固定費は3期中で増えています。

これは売上拡大のためだと思いますが、
特筆すべきは人件費が3期中最も高くなっていますが、
労働分配率は前期比で下がっていて、2018年水準となっています。

これは売上増と共に、粗利増だからこそ出来るワザで
流石しっかり管理していると言えます。

⑤営業利益

・本業の儲けを示す営業利益39億円(日経のタイトルは最終利益を指しています)
売上高営業利益率も1.8%と悪くないですね。

⑥本業で稼いだキャッシュフロー

・2018年度 196億円
・2019年度 157億円
・2020年度 215億円

3期中最高額となりました。

銀行への返済や配当金支払い等のお金の出も賄われ、キャッフロー経営的にも
お金の収支は問題ないと思います。

このまま行くと懸念される事態

2020年2月期での業績ですから「コロナ禍」の影響がでるのは
2021年2月期ですね。

キャッフローを確保出来て良かったんではないでしょうか。

どのような影響が出るかわかりませんが、
緊急事態宣言が終わり、状況が好転したら
近くのお店へ牛丼を頂きに行きます!

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、会社のお金の流れの全体像がつかめます。
是非経営にこの習慣を取り入れてみて下さい。

新しい世界観が目の前に現れます。

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。