社長の『社外取締役』の役割を
新入社員の給料以下で価値提供する!
キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。
冒頭の図は「キャッシュフロー経営」を
導入されている中小企業の会社の社長が
経営目標を描いたり、経営実績を
幹部社員と確認、改善する時に使う
「お金のブロックパズル」です。
緊急事態宣言解除! 時短営業も通常に!
9月30日に緊急事態宣言が解除され、
10月25日には居酒屋等のお酒を出す
お店の時短営業も通常となり、
いよいよコロナ前の景気に戻るでしょうか?
ミクロで見ればそうなるお店もあるでしょう。
ではマクロで見た場合はどうでしょうか?
今回も「お金のブロックパズル」を使って
シミュレーションしてみたいと思います。
コロナ前とコロナ禍の飲食店のお金のブロックパズル
下の図をご覧ください。
これはTKCが提供しているBAST(経営指標)
から数値を抜き出して図にしたものです。
コロナ前は2019年
コロナ禍は2020年後半位のデータです。
コロナ前は労働分配率68.2%であり、
飲食店が目指す粗利率70%(原価率30%)
にもう一声! というところです。
労働分配率も人手が掛かりますので、53.4%と
まずまずだと思います。
本業での営業利益は4百万円で、
売上高比3.7%と悪くない数値です。
コロナ禍はお酒を出す居酒屋が特に矢面に
立たされました。
時短・人数制限・忘年会などの団体ゼロ化
等で55%減少しています。
ランチやテイクアウトで何とか営業している
感じでしょうか。
ただ、酒類・食材等の変動費を抑え、
一般経費(広告・水光熱費等)も自然と抑えています。
人件費も学生さんがバイト先が無いとテレビで
見ましたが、自然と減少しています。
ただ、必要最低限の人は必要で粗利が下がっている
ので労働分配率は逆に上がってしまっています
最終利益はコロナ前と比較し百万円の減収となって
いますが肌感感覚で赤字だと予想していたので、
かなり素早い対応をしたのでしょう。
あくまでTKCの平均データを抽出しているので
地域や規模でバラつきはあると思います。
20年は雇用調整補助金や家賃補助金が急遽支援策
として登場しました。
これらが、飲食店の経営を何とかカバーしたのも
事実だと思います。
感染防止対策協力金(真水資金)が投入される
20年は上述の補助金が立上がり、国(自治体)の
緊急事態宣言には「お願いモード」で不平や不満が
業界から聞こえてきました。
そこで21年に入り「協力金」なるものが登場し
自治体によって制度が異なるようですが、
ニュースでは「1日6万円」と報道されていました。
6万円に30日稼働で180万円/月が
支給されたとして、仮に3ヶ月で累計
540万円となります。
コロナ前で営業利益が4百万なので
上回る事になります。
図にするとこんな感じでしょうか?
通常営業で協力金ゼロに!!となり
10月25日から飲食店の営業が通常通りと
なりました。
私も29日にビジネスパートナーと知人の
社長が経営する居酒屋に様子見で行きました。
予想を反して、どこも大繁盛で
今までの我慢を晴らしている感じでした。
で、知人の社長に聞いたら
「最大3ヶ月連続で閉めた」
と言っていました。
「今日から協力金はゼロになります」とも。
幸いその店は開店から直ぐに満席状態に
なっていましたので今後も心配ないと思います。
with コロナをどう見るか?
オーナーの考え方一つ!
テレビの取材で二人の対照的な考えを持つ
飲食店のオーナーのインタビューを見ました。
一人はカラオケスナックのママさん風で
もう一人は居酒屋の男性オーナー。
レポーターの
「緊急事態宣言が解除となり通常営業となったが
今後のお店はどうなりますか?」
と言う問いでした。
カラオケスナックのママさん
「これからが本当の不況が来ると思います。
ウチはコロナ前は深夜12時まで営業でしたが
コロナで生活環境が変わって、これから12時まで
目一杯呑む人は少ないと思います。
営業時間を1時間繰り上げ、11時には閉めます」
居酒屋の男性オーナー
「協力金が云百万貯まってるから
無理には開けないよ。様子みながらかな。
来年は協力金に対する税金が掛かってくるから
店の改装でもしようと思ってます」
この対照的な意見、皆さんならどう思いますか?
私はママさんの方がリスクに備えている感じがします。
つまり、
来客は増えない=コロナ前の体制に直ぐ戻さない
です。
仕入れや、人件費、経費を元に戻すと来客が無いと
瞬く間に赤字垂れ流しとなります。
協力金もあるでしょうから、少しづつ対応していく
感じです。
一方、居酒屋のオーナーですが、休み癖がついて
真水の協力金にあぐらをかいている感じです。
「協力金に対する税金が掛かってくるから
店の改装でも・・・・」
これは一見正しく見えます。
協力金や補助金は「営業外収益」で課税対象です。
改装して見込み客に真新しい店をアピールするのは
良いとして、すべて「経費算入」出来るかは
疑問です。
判っていてする分には構いませんが、
投資額によっては「資産」となり減価償却対象
となる可能性があるので税理士と相談の上
進めたいですね。
①協力金が改装費に消え
②税金対策は減価償却費のみ
③思った以上に集客に通ながらない。
では3重苦となり、コロナ融資の借入残高
のみ残るにが最悪のシナリオです。
そうならないためには、今回の事例の様に
コロナの影響「お金のブロックパズル」で
シュミレーションすると
何か視えてくると思います。
1日も早くコロナが終息し抑えていた景気が戻り
本当に明るい未来が来るようにがんばりましょう!!
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如何でしたでしょうか?
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*********************編集後記************************
キャッシュフロー経営の初めの一歩、
「お金のブロックパズル」を使えば、会社のお金の流れの
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是非経営にこの習慣を取り入れてみて下さい。
新しい世界観が目の前に現れます。
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投稿者プロフィール
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丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。
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