Vision & Cashflow Management

社長の『社外取締役』の役割を

新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。

長い沈黙を破り2021年に再度発刊された

『 ビジョナリーカンパニー ZERO 』

スタンフォード大学のジム・コリンズ博士と
仲間達との集大成とも言うべき本です。

過去4冊のビジョナリーカンパニーも
出版されていますが、私が独立の契機にも
なった本で、今でも座右の書です。

このビジョナリーカンパニー ZEROから
ヒントを得て、
私がクライアントへ経営支援をしている
「キャッシュフロー経営」に融合させる事で

『Vision & Cashflow Management』

としてバージョンアップしました。

今回のブログでその一部をご紹介します。

コアバリューと理念

—-ビジョナリーカンパニー ZERO より—

コアバリューと理念はビジョンの出発点だ。

コアバリューと理念は組織の成長のあらゆる段階で
さながら天界を満たすエーテルのように、組織の
隅々まで充満していく。

「指針となる哲学」と呼ぶ会社もある。

コアバリューと理念は、組織を動かす根本原則や
信条を体系化したものだ。

事業と人生で何が重要か、事業をどのように
遂行すべきか、その会社の人間観、世界観、
社会における自らの役割、
絶対に守らなければならないことなどを示す戒律だ。

コアバリューと理念は、あなたの内側から
生まれる。

組織のリーダーであるあなたが日々の行動を通じて
人生や事業に対する個人的価値観や理念を組織に
刷り込んでいくのだ。

コアバリューとは「つくる」ものではない。

「私たちはどのような価値観や理念を持つべきか」
という問いは間違っている。

正しくは

「私たちの心の中にある価値観や理念とは

                                どのようなものか」

と問うべきだ。

—————————————————-

如何でしょうか?

コリンズ博士はコアバリューと理念は
既に存在している」と言っています。

ですから、引き出せばいんですね。

私も時間をかけて、自分に質問する事で
コアバリューと理念を引き出し言語化しました

では事例を紹介します。

ジョンソンエンドジョンソン(J&J)の「我が信条」

——————————————–

私たちの第1の責任は、
すべての顧客に対するものであると確信する。

私たちの第2の責任は、
全社員に対するものであると確信する。

私たちの第3の責任は、
経営陣に対するものである。

私たちの第4の責任は、
私たちが生活し働いている社会に対するものである

私たちは良き市民でなければならない。

最後となる私たちの第5の責任は、
株主に対するものである。

企業は健全な利益を生まなければならない。

私たちが原則にもとづき経営すれば、
株主は正当なリターンを得られるはずだ。

私たちは神のご加護を得て、
これらの責務を最大限果たしていく決意である。

*R・W・ジョンソンが1943年に作成した
ジョンソンエンドジョンソン「我が信条」を要約

——————————————–

興味深く無いですか?

ジョンソンエンドジョンソンは米国の企業です。
私たちの感覚からすると米国の企業は
「株主優先」みたいなイメージありますよね。

ジョンソンエンドジョンソンでは株主への
責任は最下位となっています。

責任の最上位は顧客であると明文化しています
それを証明する事件が起きたのです。

ジョンソンエンドジョンソンの鎮痛剤である
タイレノールを服用した少女が突然死亡
した「タイレノール事件」は
ビジョナリーカンパニーでも記述があります。

当時のCEOは、この「我が信条」に基づき
全米からタイレノールを全回収したのです。

後に警察の捜査で、この事件がある特定地域
で起きている事から故意に毒物を混入させた
犯人が逮捕されました。

ジョンソンエンドジョンソンは当然責任を
追及されなかったどころか、
全回収すると言う初期対応から賞賛を
浴びたのです。

これが株主優先だったら、果たして
そのような行動に出たでしょうか?

ビジョンマネージメントの全体像

今回私がリリースする

『Vision & Cashflow Management』

のVision Managementの全体像です。

コアバリューと理念は、最上位概念として
経営の最高判断基準となります。

ジョンソンエンドジョンソンと同じですね。

如何でしたでしょうか?

次回は、

『パーパス』についてご紹介します。

動画でも解説しております。

*********************編集後記************************

Vision & Cashflow Management は
弊所のクライアントにご提供をして行きます。

ただ、「この概念を学びたい」と言う向上心と向学心が
ある方を対象とした、

コアバリューと理念 1dayセミナー

をzoomで開催する事にしました。

このセミナーでは、あなたの

・コアバリューと理念

・パーパス・ステートメント

・ミッション・ステートメント

を言語化するワークをします。

これらは、とても1日では完成しませんが、
今後ブラッシュアップしていく土台作り
にはなると思います。

キャッシュフローの解説も致しますので、
関心ある方は学んでくださいね。

(今頻繁には開催しませんので
この機会をお見逃し無く!)

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。