キャッシュフローコーチの丸山一樹です。

2019年4月13付け日経新聞『外食大手6社、4社減益 前期最終、人件費』
の記事で取り上げられた吉野家ホールディングス。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43672730S9A410C1DTC000/

(日経電子版の会員でないと開けないかもしれません)

2018年9月3日の私の記事
「お金のブロックパズルを使って牛丼の吉野家具を15分で読み解く!」

お金のブロックパズルを使って牛丼の吉野家を15分で読み解く!

この記事の中でこのまま行くと
「キャッシュフローが減って返済が大変ですよ」と書きました。

今回は2019年2月期の決算短信を並べて最新版の
お金のブロックパズルを並べて15分で読み解きます。

 

吉野家ホールディングスのお金のブロックパズル
(以下 吉野家)

冒頭の図はキャッシュフローコーチが新規のクライアントと
初めに行う作業に使う過去3年間の決算書から数字を抜き出して
全体像を視える化する「キャッシュフローまるわかりシート」です。

本当は過去3年間のお金のブロックパズルから
「目についた特徴」「考えられる原因」「初めの一歩(対策)」と
それらを踏まえ、これから1年間の理想のお金のブロックパズルを描きます。

(冒頭の図は画面の関係で一部です。フルシートが欲しい方は編集後記で)

それはクライアントの社長に質問をしながら作成します。

ここでは、キャッシュフローコーチとして、ブロックパズルから
「目についた特徴」を書きますね。

吉野家のお金のブロックパズルは
「収支トントン、借入返済大変タイプ増大」

本題に入る前にデータの出所と私の見解の前提条件を
前置きしますね。

まず、吉野家の決算書ですが、上場企業なので
公開しなければなりません。

公開の仕方は、有価証券報告書や決算短信です。
吉野家のホームページで公開しています。

今回は、簡易的な「決算短信」からデータを抜き出しました。

それと決算短信には数字のみでなく、その分析や経営課題も
記されていますが、一切見ていません。

ですから、これから私が読み取れた吉野家の見解は
あくまで、私個人の見解として読んでみてくださいね。

また吉野家はホールディングスなので
京樽、はなまる、アークミールといったお店の業績も含まれてします。

では3期分の決算書を並べて見て、ポイントを見ていきましょう

①売上

・年々微増してます。
直近は2,000億円代を達成していますね。

②変動費

・売上微増と共に変動費も増えてます。

これは値上げと言うより数量増によるものと推定出来ます。

③粗利(率)

・平成29年度 63.7% 平成30年度 64.9% 平成31年度 64.0%

平成31年度は0.9%下がっています。

売上微増なのに粗利が減っている原因は「値引き」「低粗利品が売れた」
「仕入コスト上昇」等が考えられます。

④固定費

・総固定費が昨年対比で47億円増えてます。

内人件費が21億円上昇してます。役員報酬・給料・パートアルバイト
全てにおいて上昇しています。

結果、労働分配率が1.4%前年対比で上昇してます。

⑤営業利益(収支トントン)

・粗利が1,296億円、総固定費が1,295億円なので営業利益は
1億円と収支トントンです。

これは良くない傾向ですね。

⑥キャッシュフロー

・平成29年度 229億円  平成30年度 196億円  平成31年度 157億円

年々手持ちのキャッシュが減少しています。
ココが一番問題ですね。

 

⑦借入

・平成29年度 315億円 平成30年度 297億円 平成31年度 347億円

前年のキャッシュフローと連動しているように見えます。

平成29年度はキャッシュフローが増えたので、翌年の借入が減り、平成30年度は
キャッシュフローが33億円減ったので、翌年の借入が53億円増えています。

このまま行くと懸念される事態

年々キャッシュフローが減り、借入が増加しています。

このままでは、手持ち現金が減り、借入による
「自転車操業」経営に近づく可能性があります。

やはり、「適正な粗利の確保」が必要だと思います。

理想のお金のブロックパズルを描いてみる

今年は消費税率が上がる事や人手不足が抜け出せないマイナス要因や
来年の東京五輪によるインバウンドの上昇等のプラス要因もあると思います。

一足跳びには行きませんが、今後1~3年の間に次のような目標を
お金のブロックパズルで仮説を立てます。   (下の図)

売上は同等の2,000億円として粗利率は68%の目標とします。
4%増ですね。

これは粗利率の高い商品開発、低粗利品の販売中止、仕入の見直し等
の策があります。

もしこれが出来れば、平成31年の固定費同額で営業利益は1億円から
65億円と65倍になります。

売上でなく、粗利にフォーカスするとこのような事が起きるんです。

次に5年計画位で、粗利率を70%にしてみましょう。

飲食業は原価率30%と業界で言われていますので、
是非とも、ココを目指したいです。

 

同条件で、なんと営業利益105億円となります。

 

現状の業績に対し、6%の粗利率上昇で、105倍の営業利益となるんです。

なんかワクワクしませんか?

お金のブロックパズルにはこんな不思議な力があるんです。

こんな記事を書いていたら、最近発売になった「超特盛」が
食べたくなりました。

吉野家さん、これは高粗利品に設定しているんですよね??

如何でしたでしょうか?

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、大企業でさえ15分でこの程度は
読み解けるようになります。

お金のブロックパズルを学びたい方は、最下段にある
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(冒頭のキャッシュフローまるわかりシートも解説して
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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産省認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けを行いビジョン実現の後押しする。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフローコーチⓇとして活動中。