社長の『社外取締役』の役割を

新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフロー経営導入支援パートナー
丸山です。

冒頭の図は「キャッシュフロー経営」を

導入されている中小企業の会社の社長が

経営目標を描いたり、経営実績を

幹部社員と確認、改善する時に使う

「お金のブロックパズル」です。

左は本業の儲けから、掛けている人件費
が適正なのか、固定費は賄えているのか
を示すもので、右は資産の状態を
表しています。

どちらを見ても
「お金に困っている経営」だと見て取れます

この様な会社は日本国内でもかなり多い
と思います。

また下の図は、その逆で本業でしっかり
儲けて、資産の状態も強固な礎を描いて
います。

少なからず、こう言う会社も見てきました

多くの中小企業に
「キャッシュフロー経営導入支援」を
して来た経験から
なぜ「お金に困らない経営」と「困る経営」の
差が生じるのか分析した結果をお届けします

その差は僅かで、ある習慣をしているか、
していないか の差でした。

 

1.見える化しているか? ドンブリ化か?

お金に困らない経営,困る経営の
1丁目1番地はこれです。

何も経営数字だけの話ではありません。

会社の進むべき方向性やコアバリューと理念
存在意義である「パーパス」
大きな旗である「ミッション」

これらも社長の頭の中だけでなく、言語化して
声で発する、見える所に掲示するなどの見える化
が必要です。

コアバリューと理念、パーパス、ミッションに
ついては、かなり長くなるので、
過去のブログで紹介してますので参考にしてください

https://mirai-keieiken.com/vision-cashflow-management/

ここでは経営数字中心に実際の事例を紹介します

先ず典型的なドンブリ化の事例です。

・月次で経営業績を捉えていない

・見ている数字は売上と支払くらい

・銀行から借りたお金を何に使ったか
わからない

・1年に1回決算書で初めて業績を知る

・銀行通帳は入金・出金用、プライベートも
ゴチャゴチャ

・利益=手元に残るキャッシュと思っている

 

・経営計画を立てていない

 

如何でしたでしょうか?
ドキッとする方もいるのではないでしょうか?

3つ以上当てはまる方は、今大丈夫でも「要注意」
予備軍で、全て当てはまる方は既に冒頭の図の
状態ではないでしょうか?

でも大丈夫です。

原因が分かれば対策も立てられます
ので後は実行あるのみですね。

ではお金に困らない経営をされている
会社の特徴を見ていきましょう!

① 年度の根拠ある経営計画を立てる

これを実行している中小企業は稀です。
逆に実行すると効果絶大なんです。

出来れば決算月に、来期の計画を社長が
社員に発表しましょう。

当然、先に述べたビジョンに基づいた
数値計画が良いですね。

なんのためにこれを目標としたのか?
どこに着地したいのか?

これらを熱意を持って社長が社員に語り
かけましょう!

数字だけでなく、その数字を達成する
「アクションプラン」も必要です。

こう言う事をして来なかった会社は
最初は社員は戸惑いますが、
半年位すると突き抜けてくる社員も
出てきます。

人間「目標」を持つ事が大事ですね。

② 計画の進捗をモニタリングする

経営計画は立ててお終いではありません

少なくとも月1回は計画と実績の乖離を
見直す必要があります。

乖離があれば原因を社員と共に協議し
改善策を立てて行動に直結するように
します。

先に書いたアクションプランについて
も計画通りに結果が出たかのかを
モニタリングします。

大事なのは、原因と対策を立てるのが
目的なので未達だからと言って
責任追及の場では逆効果になります。

強いて言うならば責任は全て社長が
追っているのです。

③ 見える化出来たら「見せる化」する

ここまで定着出来たら今度は外部発信です

中小企業と地元の金融機関との関係作り
は「社長の仕事」です。

社員では出来ません。

1990年代の金融危機以降、銀行は再編が
進み且つ、ゼロ金利、昨今のマイナス金利
政策で利益が出にくくなっています。

当然行員には効率化が求められますので
バブル期、またその以前は行員が会社に
訪問し1時間位社長と話をする機会が
あったそうですが、今は無くなりました

そう、昔は銀行が取引先の事をよく
わかっていたんですよ。

でも、今は違うので中小企業側から
銀行に自社を「見せる化」する必要が
あります。

決算書や試算表を銀行に提出しているかと
思いますが、
それ何に使っているか知っています?

あなたの会社を「各付け」しているんです。

これは金融庁が金融機関に以前義務付けた
金融検査マニュアル」と言います。

これも長くなりますので、ザックリ言うと
あなたの会社にどれだけお金を貸せるのか?
貸せないのか?
貸せるとしたら条件は?
をデータ化しているのです。

でも大丈夫です。
この制度、数年前に金融庁が義務付けを
廃止しました。
(マストでは無いという意味で各付け
は残っています)

で、新たに導入したのが
金融仲介機能のベンチマーク」と言う
ものです。

これもザックリ言うと、「決算データのみでなく、
赤字でも事業性を見てリスクマネーを投下せよ」

と言う180°の転換ですよね。

ここで言う事業性と言うのは「決算書」では
分かりません。

先に述べた「経営計画」です。

この経営計画を提出し、月次での結果を月1回
メイン銀行に報告されている会社があります。

この会社のキャッシュフローは「お見事」であり
銀行からの信用も厚いです。

つまり、
お金に困らない経営」を正しい手法で
実行しているのですね。

この要素をやるだけで「お金に困らない経営」の
60~70%は達成されます。

これはあなたの会社の「見える化戦略」となります。

ここからは「戦術」レベルなので、
実行すると、知っているとよりベターとなります。

2 価値で見るか 価格で見るか

日本も20年以上のデフレが板についた様に
定着していますね。

バブル期(知ってます?)には無かった
100円ショップ、ワンコインランチ・LCC
ユニクロ etc

逆にバブル期には

DCブランド
(何十万もするジャケット・パンツ)
赤プリでのクリスマス、
捕まらないタクシーに万札を沿道で
ふりふりするバブリーな輩

ジュリアナ東京 etc

全部なくなりましたね。

とても明るい時代だった様な気がします。

バブル期の是非は置いておいて、
そこから学ぶのは「価値」なんです。

例えば事例のDCブランドに身を包み
ガールフレンドと赤プリのレストラン
に行く、ジュリアナ東京に行く。

なんかカッコよくないですか?
(やな奴かもしれませんね)

これって「価値」なんですね。
「価格」は二の次

デフレが長く続き、賃金上昇率は世界でビリ
(知ってました?)
給料上がらない、銀行にお金預けてても
利子付かない。

こんな状態ですから「安くないと売れない病
が日本には蔓延しています。

先の100円ショップやLCC,ユニクロは大企業です
海外に資本を投下して大量に材料を購入し
人件費も安く作らせ、大量に売る。

だから成り立つのです。

中小企業はそうはいきません。
ならば、
価値を高め、価値を伝え、価値を認めてもらう
活動が必要です。

それには「ストーリー」が必要です。

人はストーリー性があるものに
お金を惜しみなく使います。

先のバブリー君の事例を逆にしてみましょう。

「ガールフレンドを誘うのにTシャツ・ジーパンで
ファミレスに誘う」

今ならアリかと思いますが、
果たして彼女はYESと言うでしょうか?

ストーリー性に欠けますよね。

カッコいいスーツに身を包んだ王子様が
最高のディナーを提供してくれる。

そこには「シンデレラ」のストーリーを
彼女に思い起こさせる。

男性もそれなら成功するストーリーを
描ける。

価格にフォーカスするのも勿論大事ですが、
価値を高める活動はもっと大事です。

で、平行でコストダウン活動も実施すれば
利益が残り、会社にお金も残る結果になります。

 

ここまでで長文となりましたので、
続きは次回Vol.2で公開します。

お楽しみに!

 

 

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。