ドンブリ社長の『社外取締役』の役割を
新入社員の給料以下で価値提供する!

キャッシュフローコーチ®の丸山一樹です。

コロナの影響が現実的に「倒産」と言う形で
露呈しています。

刻々と変わる被害状況や国の政策に不安を覚える方も
私も含め少なくないと思います。

東京商工リサーチのまとめで新型コロナウィルス関連倒産は
4月末で約100件を数えるに至っています。

東京商工リサーチによるコロナが原因の業種別/都道府県別倒産件数速報
(人気記事ランキングの最新版をクリックして確認してください)

https://www.tsr-net.co.jp/news/status/

お金の収支が視える化出来る!『お金のブロックパズル』

次の図はキャッシュフロー経営を導入されている会社の社長が
経営目標を描いたり、経営実績を幹部社員と確認、改善する時に使う
「お金のブロックパズル」です。

事例は歯科医院や整体院といった患者さんに来院してもらう
ビジネスモデルです。
1ヶ月の月次決算の場合としましょう。

 

売上1,000万円を上げ、粗利800万円(率80%)
を稼いでいます。

稼いだ粗利800万円から人件費400万円を
分配(率50%)し、固定費は700万円に
抑え利益100万円を残しています。

この状態は経営的には良い状態と言えます。

(キャッシュフロー経営的には利益から先のお金の入と出を
見なければなりませんが、今回の主旨から割愛します。

コロナ禍でキャッフロー経営的に見るべきポイントは
コチラをご覧下さい。)

~コロナ後に備える! 経営の処方箋「キャッシュフロー経営」~

コロナ後に備える! 経営の処方箋「キャッシュフロー経営」

平時ならばこの状態なのでしょう。

以前私に決算書を持参して、お金のブロックパズルを
一緒に描いた若き院長先生の医院もこんな感じでした。

しかし、現在私の周りでは、緊急事態宣言下でも開けている
医院とそうでない医院とに2分しているようです。

開けている医院でも覗いてみると、来院されている
患者さんはまばらです。

私も丁度検診の時期ですが、不急と思い解除されてから
行こうと思ってます。

ですから緊急事態宣言が解除されない限り、来院数は減少します。
これは、歯科医院に限らず来店型のビジネスモデルは同じです。

経営数字の現状の把握をスピード感もってやる

来院(店)数が目に見えて減り、売上減少している事は
分っていても、それが経営する上でどんな影響になるのか?

この先何をするのか?

明確に整理できる経営者は多くないと思います。

無理もないです。

中小零細企業で月次決算を行い経営数字を俯瞰して
把握している会社はほんの一握りです。

売上、支払い、返済…と言った断片的なデータしかありません。

平時でお金が回っていればそれでもいいんですね。

しかしこういう有事の時は、それは死活問題となります。

前書での「東京商工リサーチ」のコロナ関連倒産が
数字で証明しています。

平時に一月の売上1,000万円がコロナの影響で6割減
となった場合、次の図になります。

 

売上は1,000万円から400万円に激減します。

粗利は売上減少と共に仕入を減らし粗利率80%を
維持したとして、320万円。

固定費590万円をカバー出来ず、270万円の大赤字となります。

これでも人件費100万円削減(役員報酬や営業時間短縮による残業代、及び社保等)
し、その他経費も10万円削っていますが全然足りません。

ちなみ労働分配率は95%と恐ろしい数字となります。
これは稼いだ粗利を殆ど人件費に使う事になります。

そして損失した270万円は預貯金から消える事になります。

預貯金が足りない場合、社長が事業主貸付をするか、
緊急融資を受けないと、どこかに歪が出ます。

つまり、この現実を早く受け入れる事が次への一手となります。

キャッシュフロー経営を導入している会社は有事の時に
「万一の備え」貯金をしています。

「万一の備え」貯金とは、収入ゼロでも固定費を〇ヶ月支払える
お金を意図的に作り出す経営能力です。

こちらも詳細は触れませんので、下記のブログをお読みください

~コロナで露呈した『キャッシュフロー経営』で万一の備えを!~

コロナで露呈した『キャッシュフロー経営』で万一の備えを!

コロナ終息直後のお金の収支は
トントンまで戻す

現在渦中のコロナ禍も永遠には続きません。
緊急事態宣言で効果が出れば徐々に要請解除が出るはずです。

また急遽テイクアウトで営業している飲食店もあります。

ホテルや飲食店に卸していた食品卸の会社はインターネットで
一般ユーザーに宅配で提供している業者も増えています。

資金を確保しつつ本業で出来る事をやり、
出血」を止める事が当面の目標です。

図で表すと次のようになります。

売上は平時の80%まで回復させ800万円を目標とします。

粗利率80%をキープすれば、640万円の粗利が稼げます。
粗利640万円=固定費640万円 これが収支トントンです。

黒字では無いが赤字でもない。
これで痛みは残りますが、出血は止まります。

固定費もその他290万円を維持すれば、
逆算で350万円まで使えます。

最悪時から50万円増えました。

労働分配率も正常時の50%から5%多いだけです。

一足飛びに黒字にしなくても、このように収支トントンでも
大丈夫と言う事が分れば「希望」が手に入りませんか?

判断する基準を持つとお金の収支は思い通りなる

次の目標はコロナが過ぎ去り、回復基調が視えたら、
そのシナリオを予め描いておくと、社員さんにも
その景色を伝える事が出来ます。

社長独りでガムシャラにやるのも良いですけど、
社員の協力が得られれば到達する確立は上りますね。

速度も速くなります。

と言っても、売上を倍増させるなんて必要ありません。

では2つの次の図のパターンをご紹介します。

どちらの図も売上~粗利までは同じです。
その先が社長の考え方で変わってきます。

売上はコロナ前の平時と同じで月1,000万円まで戻ります。

粗利はコロナ騒動で仕入の見直しや廃棄のゼロ化等で、
10万円抑える事が出来ました。

すると粗利率が1%増えて81%に向上します。

額は810万円と一見大した事がないように見えますが、
人件費を平時のレベルに戻し、コロナで対策したその他を
そのまま継続すると、固定費は690万円となり、
利益は120万円出るようになります。

これはコロナ前の120%増となります。

ただ、利益が増えると税金も増えますので、
利益から先のキャッシュフロー経営がどうなるのか?
見て置く事が必要です。

つぎのパターンは、労働分配率をコロナ前の50%を
維持した場合です。

粗利が増えているので、労働分配率を変えなければ
人件費予算が、13万円増える事になります。

コロナで一緒に頑張ってくれた社員さんへ期末ボーナスで
還元するのもよし、研修へ行かすのもよし ですね。

この場合、固定費が703万円に増えます。

利益も107万円とコロナ前の107%増とそこそこですね。

如何でしたでしょうか?

まだまだコロナ禍の出口が見えず、不安な毎日が続きますが
こんな時は私も含めて「希望」を持つことです。

そして、「脱★孤立」し、社員さんや取引先、
金融機関と「」を築きましょう!

そして、忘れられない思い出を一緒に作りましょう。

お金のブロックパズル」が少しでもお役立てば幸いです。

 

*********************編集後記************************

お金のブロックパズルを使えば、会社のお金の流れの
全体像がつかめます。

是非経営にこの習慣を取り入れてみて下さい。

新しい世界観が目の前に現れます。

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投稿者プロフィール

丸山 一樹
丸山 一樹
丸山未来経営研究所(経産大臣認定 経営革新等認定機関) 所長 /大手自動車部品メーカーを経て独立。中小企業の社長の「ビジョン」を言語化し経営数字で裏付けするキャッシュフロー経営導入支援が専門。
社長の「社外NO2」の役割を新入社員の給料以下の報酬で意思決定に関わるキャッシュフロー経営導入支援パートナーとして活動中。